歯周病

歯周病とは

歯周病は、歯茎が腫れてしまったり、出血したり、最終的には歯周組織が破壊されてしまい、歯が抜けてしまう病気です。歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌に歯周組織が感染してしまうのが原因です。また、歯周病は歯肉炎、歯周炎とも呼ばれ、日本では成人の約80%が歯周病にかかっているとされています。
歯垢(プラーク)は、時間が経ってしまうと歯磨きでは取り除くことができず、歯石になってしまいます。歯石自体は歯周病の原因ではありませんが、周りのプラークの除去の妨げになります。

歯周病と全身疾患

近年では、歯周病原性細菌が身体の疾患にも影響を与えているという研究結果が多く発表されています。

1.心臓疾患

心臓疾患には、心内膜炎、虚血性心疾患があります。最近では特に、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)との関係が非常に注目されています。
心臓の筋肉に酸素を供給する冠状動脈が狭くなり起こる心臓病が心筋梗塞と狭心症で、まとめて虚血性疾患と言います。

◇心筋梗塞—筋肉の一部が壊死すること
◇狭心症—血行不良の状態にあること

歯周病は、心臓疾患を引き起こす危険因子のひとつであると、最近のアメリカの疫学研究によりはっきりしてきました。
私たちの体は、歯周病が進行すると、歯周病菌から体を守るため、免疫細胞を出します。この免疫細胞は血液の流れで心臓の冠状動脈にたどり着き、そこで血管に影響を与えて血栓などを引き起こしてしまうのです。もともと心臓弁や心内膜壁に障害のある人は、血液の流れで心臓までたどりついた歯周病細菌により、細菌性心内膜炎を引き起こしてしまうことがあります。

2.糖尿病

膵臓で作り出されるインスリンというホルモンがあります。インスリンは、体の細胞が、血液の中から栄養分(ブドウ糖)を取り込みエネルギーとして利用するのを助ける働きがあります。そのため、インスリンの作用が弱くなってしまうと、栄養分であるブドウ糖を取り込むことが困難になり、血液中の血糖値(ブドウ糖濃度)が高くなってしまいます。この高血糖状態が続いてしまうと、糖尿病になってしまうのです。
インスリンの作用が弱まる原因は二つあります。

◇膵臓がインスリンを作り出す能力が弱くなってしまう
◇インスリンに対する、栄養分を取り込む細胞の感受性が悪くなること

歯周病の細菌は、炎症の活動を活発化させる物質が出ており、細菌が増えると炎症も強くなり、歯肉は腫れ、骨は溶けてしまいます。さらにインスリンの働きの邪魔をするため、糖尿病が悪化するおそれがあります。歯周病を治療することで、インスリンの働きを邪魔する物質も減るため、糖尿病改善にもなるのです。

3. 誤嚥性肺炎

高齢になってくると、肺や気管を守る咳や嚥下、呼吸などの生理的機能が衰えてしまいます。すると、唾液や食べ物などを誤嚥してしまうことが多くなります。それは、異物を飲み込んでしまわないように咳払いなどをして喉を防御する咳嗽反射が衰えてしまうためです。このため口の細菌が肺に入ってしまい肺炎を引き起こしてしまいます。
認知症、被介護、高齢、脳血管障害など、歯周病細菌にも、肺炎の原因となるものが幾つかあります。また、手術後などで身体の防御機能が低下していると細菌を含んだ唾液を誤嚥(誤って口から気管に入ってしまうこと)してしまい、肺炎にかかる可能性が高くなります。

4.低体重児出産(早産)

産まれたときの体重が2500g以下の赤ちゃんを低体重児といいます。妊婦の体内のサイトカインなどの免疫細胞の濃度が高くなると、子宮筋を収縮させ、出産が始まります。
歯周病も進行していると、サイトカインなどの免疫細胞がたくさん出てきてしまいます。妊婦さんが歯周病の場合、体内の免疫細胞の量も多くなっているため、妊娠37週以前の正期産以前に子宮筋が収縮され、赤ちゃんが十分に成長していない状態での早産に繋がってしまう危険があります。低体重児には、心臓や脳の発達が未成熟という傾向があります。
正常出産妊婦48人と、切迫早産の状態にあった妊婦40人を対象に出産状況を調べると、切迫早産などで低体重児を産んだ妊婦さんの歯周病菌の数は、正常出産妊婦の約4.5倍で、体内のサイトカイン量は約14倍も多かったという研究結果が出ています。
また、チリでは妊婦9~21週までの400人の妊婦を対象に臨床試験を行なっています。その結果、歯周病治療をおこなった妊婦は、歯周病治療を行わなかった妊婦に比べ早産、低体重児の発現率は約5分の1に減ったという報告があります。妊娠、出産前の歯周病検査は、赤ちゃんのためにも大切な事なのです。

5.閉塞性血栓血管症(バージャー病)

バージャー病と歯周病にも、大きな関係があるとされ研究が始まっています。
バージャー病の特徴として、足だけではなく手でも閉塞が発生します。バージャー病は20~40代の若い男性に多い病気で、発症すると、手足の血管が炎症を起こし血管が詰まり、神経にも影響を及ぼしてしまいます。
これが原因で手足に痛みも発生します。さらに進行してしまうと手足の先が壊死してしまうおそれがあります。
バージャー病患者の口腔内と患部の血管を調べた結果、その患者のほとんどが中等度から重症の歯周病と診断され、患部の血管試料のほとんどからも歯周病菌が検出されています。しかし正常血管の試料からは歯周病菌は検出されず、バージャー病と歯周病には大きな関係があるとされ研究が進められています。
また、バージャー病は喫煙との関連も強く、日本では約1万人の患者がいるとされ、難病として国の特定疾患にも指定されているのです。

くすの木こども歯科クリニック式『歯周病治療』


当院にお越しの患者さんは江戸川区だけではなく、様々な地域から多くの患者さんが来院されています。理由のひとつとして、歯周病治療の成功率の高さ、歯を抜かず治療を完了する事が多いからです。なぜ歯を抜かない(抜歯)治療が可能なのか紹介していきます。

拡大鏡による精密歯周病治療

歯周病の最大の原因は細菌の塊の歯石にあります。歯石が歯と歯茎の間にたまって炎症をおこし、歯肉や歯槽骨を溶かしてしまいます。肉眼ではほとんど見る事ができないほど、歯周ポケットの深くに付着した歯石を除去するのはとても難しいです。
しかし、肉眼の5倍で見ることのできる拡大鏡を使用することで、深くに付着した歯石も見逃さず除去することができます。

レーザーペリオ治療(PDT)

PDT (Photo Dynamic Therapy)とは、光線力学療法という治療方法になります。
光で活性化薬剤を使用し、歯周ポケット内部に多く存在する歯周病菌を除菌していきます。また、治療の痛みもなく、殺菌効果も高いです。このPDTは最新の歯周病治療法で、非常に効果的です。

日本人成人の約80%が歯周病患者

何かしらの歯周病を患っている人は、日本人成人の約8割にも及びます。しかし、歯周病というのは、痛みが少ないため、自覚症状が出にくく、気づかないまま放置してしまう事がほとんどです。毎日の歯磨きだけでは、食べ残しの付着は落としきれず、虫歯や歯周病につながってしまいます。このような事を防ぐためにも歯科医院での定期検診を受け早期発見、早期治療が大切なのです。

一般的な歯周病治療

歯周病治療の方法は、歯周ポケットの深さを測り、歯石の程度、歯周ポケットの深さ、歯肉の状態でステージを分けていき、そのステージに合わせた治療を選択し処置を行います。

1.歯のクリーニング(軽度歯周病)

軽度歯周病と判断された患者さんの場合は、歯のクリーニングのみの治療で完了します。歯科医院で何度かクリーニングを行い、歯石を除去し、歯茎の引き締まりを徐々に戻していきます。

2.ループトレーニング(中度歯周病)

中度歯周病の患者さんは、歯石がある程度深い位置に付着してしまっているため、ループトレーニングという器具で、歯周ポケットの奥にこびりついてしまった歯石を除去します。痛みや出血を伴うので、麻酔を使用した治療になります。

3.外科処置や歯周再生療法(重度歯周病)

重度歯周病までいってしまうと、はループトレーニングでは届かない位置に歯石が付着してしまっています。こうなると、麻酔をして歯茎の一部を切開し、歯の根本部分から歯石を除去することになります。状態によっては歯周再生療法(エムドゲイン)治療を行います。

若いときにしておけばよかった事第1位:歯の後悔


こちらの画像は、55歳から74歳までを対象にしたアンケート結果です。
歯の欠損が多い年齢の方は『若いうちから歯の定期検診を受けていれば良かった』と後悔されている方が多いです。
このように後悔をしないために、歯が健康な状態の頃からきちんと定期検診に通い、自分自身の健康な歯を少しでも多く残すように心がけましょう。

歯周病治療なら
くすの木こども歯科クリニックまでご相談下さい。

このように、くすの木こども歯科クリニックでの精度の高い歯周病治療を受けていただけます。自覚症状の少ない歯周病。一度検診を受けてみることをおススメします。江戸川区平井のくすの木こども歯科クリニックまでお気軽にご相談下さい。